論文・発表

楠見研究室の研究紹介ビデオ(41分)頒布開始

「細胞膜の働きを解く--1分子で見る情報システム」が完成,頒布を開始

このビデオを無料で頒布しています。DVD(こちらには和英両方のバージョンが入っています)、または、VHSテープ(日本語か英語かを指定してください)をお送りします。ご連絡はsinglemolecules@kusumi.frontier.kyoto-u.ac.jpまで。(@は画像になっています。ご注意下さい。)

このビデオは、1998年から2003年まで科学技術振興機構・ERATO・楠見膜組織能プロジェクトと名大楠見研でおこなわれた研究の成果を紹介したものです。この間、大別すると2件の今までの生物学の常識を覆すような発見がなされました。一つは、細胞膜という2次元液体だと思われていたものが、 100nm程度の大きさの区画(コンパートメント)に分かれているという発見で、これによって、局所的にシグナルが記憶され発信される機構などが明らかになりつつあります。もう一つは、細胞膜上でのシグナル変換の多くが、量子化された短時間のシグナルの集積として起こっているという発見です。このようなシグナルは、足場タンパク質や足場となるラフト構造によって、1秒間程度の寿命のシグナル分子複合体が形成されることによって起こることもわかってきました。これらの発見は細胞の情報伝達のシステム原理をとく、大きな手がかりになりつつあります。

このビデオでは、これらの研究を、CG、データ動画、実験の様子を示すビデオ、インタビューなどを用いて、わかりやすく紹介しています。高校2年生でしたら、数回見れば、大体わかるというようなレベルになっていると思います。

さらに、このビデオにはもう一つの意図があります。日本の社会では、大学院生、博士研究員、研究技術員や補佐員という人たちが全く見えなくなってしまっています。実際の研究、特に大学での研究は、彼らの力によって支えられているということが、社会的には全く認知されていません。そのための弊害が非常に大きくなってしまっています。アメリカやヨーロッパでももちろん、彼らの存在が見えにくいという傾向はあるのですが、日本ほど、社会の認知度が遅れているところはありません。このビデオでは、彼らの活躍を見て理解してもらおうということも企図されています。

なお、本ビデオは、第45回科学技術映像祭(主催:(財)日本科学技術振興財団、(財)日本科学映像協会、(社)映像文化製作者連盟、(財)つくば科学万博記念財団)で文部科学大臣賞を受賞しました。さらに、このビデオは、第14回TEPIAハイテクビデオコンクール((財)機械産業記念事業団 [TEPIA]主催)でも入賞しました。

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